君よ去れ


 
仮面は剥ぎとられ
 
隠れた野蛮は露呈された、
 
涙を知らない無知の
 
七年の後
 
涙はあふれ
 
君は逃れんとす。
 
 
  精神錯乱は消え
 
  けれども内面の
 
  苦悩に満ちた仮面は
 
  打ち破られず、
 
  たけり狂い腐敗した
 
  まったくの絶望の
 
  核心をさらす
 
  痛みの日々、
 
  君よ去るべし。
 
 
      死のごとき憂鬱の波が
 
      その消えゆく若さを
 
      飲みこみ
 
      異臭鼻つく退廃が君を
 
      腐らせるその前に
 
      君よ去れ。


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